フィット：レーシング系
パッドの厚さ：13mm ★★★☆☆
距離の目安：50km 〜 300km
S11世代へ進化したレーシングビブショーツの最高峰
2025シーズン、レーシングビブショーツの最高峰が S11世代へ進化しました。超軽量かつ高圧縮なテキスタイルを用い、パッドに関しては振動吸収性に優れた2層式インフォームを採用。エアロ効果・筋収縮のサポートといったアグレッシブな要素を突き詰める一方、ライダーをいたわる快適性においても最高レベルの技術を惜しみなく投入。グランツールに代表される過酷なレースでの勝利を目的として開発されました。しかし、実際にアソスがサポートするチームにおいても、本製品が支給されるのはエース級の選手のみ。プロダクトとしての価値がどれほど高いか、お分かりいただけるでしょう。
勝手に脚が回る⁉︎ 禁断のコンプレッション素材
他ビブショーツとの決定的な違いは、骨盤の外側から太腿の広範囲にかけて、和紙のように硬質な素材 = Type.959 Kompressor が使われていること。その薄さに反して、前作に使われていた素材 = Typr.701 Kompressor を凌ぐ圧縮性を実現しました。これにより大腿部の筋収縮をサポートしつつ、路面振動による筋肉のブレを抑え、長時間のライディングにおける疲労軽減に効果的。また、高出力をともなうスプリントにも威力を発揮します。
裾バンドが存在しないシームレスな構造にもご注目ください。Type.959 Kompressor の素材内部に “滑り止め” の糸を織り込むことで、裾の位置をしっかりとキープ。裾バンドの縫い目や、後付けのシリコングリッパーによる段差が生じないので、肌あたりは非常に優しく、高いエアロ効果も期待できます。
剛と柔、素材のハイブリットが生む抜群のフィット感
下腹部および座面の素材として、他レース系ビブショーツ（EQUIPE RS や EQUIPE R ）と同じ Type.911 が使われています。前述の Type.959 Kompressor のような硬さはなく、シルクのような滑らかさがあり、非常に柔軟性に富んだ素材です。Type.959 Kompressor が “剛” とするならば、Type.911 は “柔” といって良いでしょう。この２つの素材の組み合わせにより、360度全方位にカッチリとしたフィット感を保ちつつ、下腹部や座面のデリケートな部分に対しては優しく包み込むようにフィットします。
レース系では初、2層式13mm厚のハイボーリュームパッド
レース系だから9mm厚のパッドが使われていると思いきや、本製品では、2層式13mm厚のハイボリュームパッドを採用。これはエンデュランス系ビブショーツの上位グレードと同等のパッドが使われていることになります。例えるなら、F1マシンのコクピットに、高級リムジンの革張りシートをあつらえたようなもの。意外な組み合わせのようですが、長いシーズンを戦う選手のコンディションを考えた結果、アソスらしいモノ作りと言えるでしょう。
13mm厚の内訳は、9mmの低反発フォームが、ライダーの骨格、サドル形状に合わせて最適な座面を形成。体重を面で支えることで、局所的な痛みの発生を抑えます。さらに、4mmの振動吸収フォームを重ねることで、路面から伝わる振動をカットします。
その他、製品の特徴
・サスペンダーの前側、胸から腹部にかかるベルトは、肉抜きされた特殊なメッシュ織りを採用。軽量化と涼しさアップを同時に実現。また、肩にかかる部分にカーボンファイバーを織り込むことで、掻いた汗を素早く外側へ押し出します。
・パッドのフィットシステム、「ゴールデンゲート」はS11世代でも継続。パッド中央付近の両サイドを浮かせることで、ライダーの動きに追従する完璧なフィット感をもたらします。パッド内部のハニカム構造が通気性を高め、汗や蒸れを素早く排出します。また、パッドを貫通する通気孔から積極的に風を取り込み、股間部を常に涼しい状態に保ちます。
・新たな主素材 Type.959 Kompressor では、通気性と冷却効果が更にアップ。また、下腹部から座面に使われている素材 Type.911 の特徴として、生地が伸びた状態でも透け感が目立たず、黒々とした状態を保ちます。どちらの素材も消臭効果と UPF50+ の紫外線カット効果を有しています。
フィット感：コンプレッションが強いレーシングフィット
パッド（インパクトフォーム）の厚み：13mm厚（= 9mm + 4mm）
裾の長さ ロング：裾の長さ ロング：通常のアソスのビブショーツよりも3cmプラス
材質
ショーツ本体：68% ポリアミド、31% エラスタン、1%ポリエステル
パッド表面：80% ポリアミド、20% エラスタン
パッドインサート：85% ポリエステル、15%エラスタン
生産国：ブルガリア
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