三度目のブラッシュアップで、主素材が更に進化

アソスのマルチユース レインシェル「 EQUIPE RS RAIN JACKET」が、通算三度目となるブラッシュアップを施し、「TARGA」というコードネームを纏って再登場。「ストームプリンス」「シュロスフント」と続いた、アソスを象徴するような高機能レインシェルの最新形が、こちらの製品です。

従来の製品から改良されたポイントの第一は、素材です。アソス オリジナルの 3レイヤー ソフトシェル素材「Schloss Tex」を更に進化させ、より防水性と強度に優れた、黒色のメンブレンに変更されました。これまで以上の薄さ・軽量さを追求しながら、一方で素材の強度・耐久性は向上しています。実際に袖を通してみると、前作と比べ確実に素材が薄く、柔らかくなっていることが感じ取れます。ラミネートされるメンブレンの色が、これまでの白色から黒色となったことで、今作は製品自体のカラーも黒味が増しているのが特徴です。

背中の構造を見直すことで、さらに軽量に

第二の改良ポイントは構造・パターンの見直しです。これまで以上の防水性と軽量さを追求した結果、パターンの見直しが施され、結果としてよりシンプルな作りとなりました。前作の「シュロスフント EVO 」と比較し、最も異なる箇所は背中の作りです。前作は背中の中央部を貫くリフレクター部分と、左右から合わさる素材を、この部分で縫い合わせていました。その為、ここに上下に長い縫い目（シーム）が存在し、防水性の弱点となっていたと同時に、大面積のリフレクターの顔料使用と、大量の止水テープの使用により、重量増に繋がっていました。

今回の新作では、背中はシンプルに縫い合わせの無い1枚のパネルにし、素材の上から反射素材のテープを貼る方式に変更されました。これによりシーム、止水テープ、リフレクター顔料が全て排除され、一気に軽くなり、シームが存在しないことにより防水性も向上しています。更に背中に施されていたバックポケットへアクセスする為の両サイドのスリットも排除されました。（バックポケットへはダブルファスナーの下側を開けることでアクセスしてください。）
 

不必要な程の防水性よりも、透湿性を重視した主素材

主素材 Schloss Tex は、耐水圧10,000mm、透湿性27,100ｇ/㎡/24h という基本スペック。サイクリングというスポーツにはそれほど高い耐水圧は必要なく、むしろウェア内の蒸れを排出する力＝透湿性が重要だと考えた結果、このスペックになりました。その結果、レインジャケットとしては異例なほどの「蒸れの無さ」を感じていただけます。また、素材自体が非常に薄く軽い為、脱いだ際に、バックポケット一つに収納出来る大きさになります。コンパクトになり持ち運びしやすい特徴が、雨天時の使用のみならず、様々なシーンで活躍する「マルチユース」な由縁です。春秋から冬場まで様々なシーンで活躍してくれること間違いなし。

「防水素材＝伸縮性に乏しい」は過去のもの

主素材 Schloss Tex のもう一つの特徴は、非常に柔らかい素材で、伸縮性がある点。これまでの「防水素材＝硬くて伸び縮みしない」というイメージは過去のものとなりました。よく見ると縦方向にリブの入った素材は、横方向には伸縮性が高く、着やすさ、動きやすさに繋がっています。一方で、縦方向にはほとんど伸びないようになっており、着用時のフィットに影響が出ないよう考えられています。

この素材に伸縮性があることにより、シェルジャケットとしては異例のエアロフィットを実現。半袖ジャージと同じような追従性をもたらし、ロードバイクの深い前傾姿勢にもピタリとフィットして、高いエアロ効果を発揮します。バルーニング（風船のようにウェアが膨らんでしまうこと）や、高速巡航時のバタつきを抑え、柔らかい素材により、シャカシャカと耳障りな音の低減にも繋がっています。また、袖口の外側にはより伸縮性の高い素材を配することで、グローブを装着したままの脱ぎ着がしやすくなっています。

その他、製品の特徴

・安全性に配慮し、背面中央には幅3cmの反射テープを配置。夜間や朝夕、後方からの視認性を高めます。

・レースシーンでの使用を考慮し、体温調整のしやすさの為、下側を開くケープスタイルの出来るダブルファスナーを採用。従来品よりも、やや大きいエレメント（務歯）を使用することで、耐久性にも優れ、ダブファスナー特有の引き上げにくさも解消しています。

フィット感：レーシングフィット
材質 : 91% ポリエステル / 7% ポリアミド / 2% エラスタン
生産国 : リトアニア
重量 : 180g（Mサイズ実測値） 

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